ベアレン 岩手ゆずヴィットについて

ベアレン醸造所では、商品名に地域名を入れることは稀である。
その数少ない地域名入りのビールが「岩手ゆずヴィット」だ。
理由はいくつかあるが、一番の理由は「地域名を背負うからには取り組みもしっかり行いたい」からだ。

ヴィットはかつて、ベアレンの定番ビールだった

ビアスタイルの「ヴィット」はベルギースタイルのホワイトエール。このビール、実はベアレンが創業した2003年に定番として製造していた。
この当時のベアレン ヴィットは、伝統的な製法によるクラシカルな味わい。原材料にオレンジピール、コリアンダーというスパイスを加えた味わいは、ホップの華やかな香りとオレンジの柑橘香が非常に上品に感じられ、アクセントにスパイシーなコリアンダーの香りがバランス良くまとまった味わいだった。一部のファンには人気を頂いていたが、クラフトビール市場では当時「ヴァイツェン」が人気で、苦戦を強いられ数年後廃盤となった。
(今思追い返すと、ちょっと時代が早かったか・・・)

原材料に使用されているゆずは、岩手県陸前高田産の北限のゆず。

それから約10年後、改めてヴィットを製造することになる。
しかし、以前と同じヴィットではなく、地元に根ざしたビールにできないか、と考えて開発された。この時、日本古来の柑橘類のゆずの北限の生息地が岩手らしい、ということを知り調べたところ、地元のブランド「北限のゆず」と出会うことになる。2011年、3月11日に震災で甚大な被害を受けた陸前高田で生産されているブランドだった。

ゆず果皮をオレンジピールの代わりに使用する

当時、陸前高田のブランド果実としてスタートしたばかりの「北限のゆず」。ベアレンは、ブランド化をすすめていた「地元の北限のゆず研究会」のサポーターとして関わり、商品開発を開始。柚子の果汁は、多くの商品化に利用されるが、果皮の商品化は難しく、「ウチならオリジナリティのある商品開発に使えるのではないか」となった。そうやって開発されたのが「岩手ゆずヴィット」だった。

持続化可能な取り組みとして

ちなみに、この「北限のゆず」の果汁絞りなどの仕事を地元の障害者就労継続支援事業所が請け負っている。つまり「北限のゆず」を使用した商品が世に出回ると、彼らの仕事も増えることになる。そして、巡り巡って陸前高田の復興につながる。
ベアレンは毎年「岩手ゆずヴィット」1本の売上につき10円を「北限のゆず研究会」寄付している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA