コーヒースタウト

世界レベルの技術で盛岡を代表するコーヒーブランド「Nagasawa COFFEE」監修のコーヒー豆を使用した、新商品「コーヒースタウト」。まずは、そのコンセプトから紐解いていきたい。

初めて「ペアリング」から設計される。コンセプトは「チョコレートに合うビール」

1月に「チョコレートスタウト」というバレンタイ市場に向けたアイテムと同時期にリリースする予定で開発された「コーヒースタウト」。そのコンセプトは「チョコレートに合うビール」。スタウトというロースト麦芽を使用した濃色ビールに、アクセントとしてコーヒー豆を使用している。

コーヒー豆は多ければ良い、というわけではない。

スタウトはロースト麦芽を使用しているので、感覚的に深煎りのコーヒーのフレーバーがマッチングすることは容易に想像できる。しかし、この組み合わせはバランスが非常に重要になる。同じフレーバー特性を持っているもの同士を使用することは、バランスを崩すと一方の個性が埋没するおそれがある。実際、コーヒーのフレーバーは強いため、量を誤るとコーヒーの香りしかしなくなる。ビールは限られた温度帯(5~10℃)で味わうため、私達が思っている以上に繊細なバランスで味わいが成り立っている。

コーヒーもビールも同じ嗜好品。故に共感できる企業とコラボしたい。

使用しているコーヒー豆は、世界レベルの技術で盛岡を代表するコーヒーブランド「Nagasawa COFFEE」監修のコーヒー豆。「Nagasawa COFFEE」は世界的にも老舗のドイツProbat社が60年代に製造したヴィンテージロースター(焙煎機)を駆使しコーヒー豆を焙煎するこだわりよう。確かな品質を保ちつつ、オーナーの長澤氏の地元に対する思いも、ベアレンに通じるところがある。ともに、盛岡から文化を発信し1杯のコーヒー、ビールが人々の食卓を幸せにすることを目指している。そんなコラボが実現させたビールが「コーヒースタウト」だ。

チョコレートに合わせても良い、飲み比べもいい。自由でいい。

コンセプトビールとしての開発されたコーヒースタウトだが、まずはビール単体でぜひ味わってもらいたい。ファーストノートのコーヒー豆の上品な香りと、麦芽のロースト香がしっかりとボディを作り上げている。ホップの香りと苦味はフィニッシュに華やかなニュアンスを残し、飲み飽きさせない。チョコレートをあわせても良いが、個人的にはビターなガトーショコラや、オレンジピールを使用したチョコなどもオススメしたい。
どうか、自由な発想で自分なりのペアリングを見つける楽しみを、このビールで味わってもらいたい。

2024年1月25日 高橋司

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