ドライペリーについて

日本で「ペリー」と聞いて、お酒を連想する人は、よほど酒に精通している人だと思う。酒類業界に関わる方でなければ、歴史上の人物を連想してしまうだろう。そんな、聞き慣れないお酒「ペリー」とは一体なんなのか?

「洋梨:Perry」のお酒

ペリーは、洋梨を原料に作られる果実酒のこと。よくリンゴのお酒のサイダーと比較されることが多いが、造り手からするとサイダーより厄介な果実と言える。

絶滅しかけた酒「ペリー」。

世界最大のペリー産地といわれるイギリスのウスターシャー州でさえ、「手間の割に金にならず、やってられない」と果樹園をやめていく農家が多く、一時は絶滅しかかった。それというのも、病気、害虫に弱く、収穫したとしても熟すスピードが早く、果実が痛みやすいからだ。
つまり、ペリーは収穫と製造のタイミングが重要で、失敗のリスクが大きいといえるのだ。

真面目に造るが故、ベアレンでも失敗を経験。

実際、ベアレンで製造するときには、水、補糖はせず洋梨を圧搾から行なう。そのため歴史上の先輩方が経験したであろう、「果実酒ならではの失敗」もあった。それは、サイダーとペリーを製造するベアレン醸造所が経験した、洋梨の「追熟」という経験だ。洋梨は、収穫直後は硬い。その状態で搾汁するわけだが、追熟してしまうと搾汁後ペースト上になり果汁を絞ることが難しくなる。ある年はサイダー用のリンゴを近くにおいたため、追熟が早くすすみ、搾汁が非常に困難な状態になり、歩留まりが低くなってしまったことがあった。

洋梨2個分の果汁が1本に。水も糖も不使用。

ベアレンでは、ドライペリーに対して水も、糖も加えずに洋梨果汁のみで発酵させて製造している。しかも自分たちで搾汁までおこなっている。これほど誠実に、贅沢に作られたペリーもなかなか無いのではないだろうか。(自画自賛です)今年も、しっかりとした洋梨の風味に少しだけ黄桃のような香りを漂わせ、上品な味わいに仕上がっている。この季節のみの製造で、7000本限定。ぜひ一度は味わっていただきたい。
※ドライペリーには、褐変防止のため酸化防止剤(ビタミンC)を加えています

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