つなぐビール 北山プロトタイプ

岩手大学クラフトビール部との「つなぐビールプロジェクト」をきっかけに、オール岩手県産原料でのビール造りが始動。ベアレンのシンボルである100年以上前の銅釜で仕込む初のプロトタイプだ。

岩手大学クラフトビール部とは

2021年に岩手大学の農学部と経済学ゼミの学生を中心に発足。農家の高齢化や離農による農地の荒廃といった課題を解消することを目的に、県内の遊休農地や休耕田を活用しビールの原料となる大麦の栽培活動に取り組んでいる。

岩手県産の原材料だけを使用したビールを目指す

ホップの産地である岩手県。しかし、ビール麦の栽培はまったくされていなかった。そこを大学のコネクションを通じて、岩手県内の遊休農地や休耕田を所有し、且つ、この取り組みに賛同してくれる生産者に声を掛けていく。2022年には陸前高田市と紫波町で二条大麦を栽培開始。収穫した麦を精麦し、2023年から「菜園マイクロブルワリー」で限定醸造を始めた。

つなぐビールプロジェクトが繋ぐもの

大学生が学内カンパニーとして始めた取り組みが、大学の教授、麦、ホップの生産者、そしてベアレンをつなぎ、「岩手県産原料100%のビール『つなぐビール』」がリリース。どこまでやれるかわからないが、「まず、やってみる」というスタンスで動き出した。商品としてビールはでき、お披露目会もおこなったが、この時私達が感じたのは「ゴール」ではなく「スタート」という感覚だった。

改めて『つなぐビール』とはなんなのか?

「つなぐビールプロジェクト」のプロジェクト名自体が商品名になっている。このプロジェクトで大学の先生、役場の職員、大麦生産者、ホップ生産者、ベアレン醸造所、とつないできた。プロジェクトに始めに関わった大学生は卒業し、新たな学生が取り組みを引き継ぐ。今はベテランの域に達している生産者も「ビール麦の栽培」にチャレンジし、これもまた引き継がれていく。この取り組みにおいて、一つとして楽なチャレンジはないだろう。そういった視点で見ると、このプロジェクトはビールの生産者から飲み手までの文化を作る「縮図」のようなものであり、苦楽を共にしながらビールを作る取り組みのプロセスそのものだろう。このプロジェクトの『成功』は、造り続け、飲み続けられるビール文化の『継続』そのものかもしれない。

2024年3月5日 高橋司

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