ロゼスパークリングワイン

紫波町の自園自醸ワイン紫波が製造したワインから生まれたロゼスパークリングワイン。

「自園自醸」という考え方

ワイン製造において、ビールと異なる点は多々あるが、その中でも大きな違いが原材料の調達方法にある。ビールの場合は、一年間通じて製造が可能であり大きな理由は、原料の加工により保管が可能になったことと温度管理が可能になったこと。一方ワインの場合は、原料の葡萄が年一回しか収穫できず保管ができない。そのためビールが工業的と表現するならば、ワインは農業的と表現できる。また、葡萄は気候、土壌によっても生育が異なり、味わいにダイレクトに関わってくる。そのため、「自園自醸ワイン紫波」は地元の農園で造った葡萄を自分たちの醸造所で造る、というこだわりをもっている。

契約農家と自社園の葡萄を100%使用

葡萄はすべて契約農家と自社園の葡萄を使用し、目の届く範囲のものを使用している。ワインにする葡萄は、メルローやリースリングリオン、マスカットベーリーAなど紫波町産のワイン専用品種のみを使用して製造しているこだわりがある。

そもそも紫波町は果実の生産が盛んな町で、生食用の葡萄の生産もある。そんな町で、自園自醸ワインが「わざわざ」ワイン用の葡萄を育てているのは、この場所の土壌には非火山灰性の粘土質が多く、深層には古生代の粘板岩、蛇紋岩、花こう岩が拡がっているからであり、ミネラル感のあるワインの味につながる、と考えられたためだろう。

香りを活かした製造方法

ベアレン「ロゼスパークリングワイン」に使用するために収穫された良質なマスカットベーリーAは、プレスした後、フルーティに仕上げるため低温でゆっくりと発酵させ醸造されている。出来上がったロゼワインはイチゴやラズベリーなどベリー系の香りと優しい甘と程よい酸味を感じさせる造りは、食事にも合わせやすい。

ロゼスパークリングワインをお手軽に

ビールを普段飲む人にとって、スパークリングワインは少しハードルが高いかもしれない。

たとえば、私ならば1Lのビールを1人で飲むことは容易いが、1本750mlのボトルを空ける勇気はない。それらをひっくるめて、カジュアルにお酒の世界を広げることができるのが「いわて果実の微発泡ワインシリーズ『Our Hour(アワーアワー)』」だと思う。

誰かと飲んでも楽しいが、1人で試すとしてもハードルは低く、充分に楽しめる。

スパークリングワインが、もっと身近になってくれたらお酒の選択肢も広がるだろう。その時「いわて果実の微発泡ワインシリーズ『Our Hour(アワーアワー)』」が食卓に並んでいたら、関わる人がみなハッピーになると思う。その時は、私達を含めた『Our Hour(アワーアワー)』」の共有ということになるだろう。

2023年8月15日 高橋司

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