海外出張報告3

2024年1月28日から2月2日まで、南ドイツ現地3泊4日の日程にてスタッフ4名で海外研修へ行ってきました。 今回はその第三回。

前回の記事はこちら→ 海外出張報告1「シュナイダー醸造所の直営レストランWeisses Bräuhaus」

海外出張報告2「地元ミュンヘン最強のブランド『アウグスティナー醸造所』」

「世界最古の醸造所「ヴァイヘンシュテファン醸造所」に潜入」

ヴァイヘンシュテファン醸造所とは 修道院として725年に建てられ、1040年に修道院醸造所として製造開始した「世界最古」の醸造所です。敷地内にミュンヘン工科大醸造学科があり、世界中から醸造学を学びに学生が集っています。ビールにおける伝統と最新技術を伝える教育・研究機関です。 外は古いが、中は最新鋭の設備 世界最古ということで、想像するのは(どれだけ古いんだ?)ということかもしれませんが、実際は最新設備で製造しています。ビール業界的には、あるあるネタですが、例えば歴史ある「修道院醸造所」と呼ばれるブルワリーでも実際は、ビール作りはピッカピカの設備、というのはよくある話です。ビール業界(特にヨーロッパ)はビール文化を残しつつ生産性を上げていますので、伝統≒古いイメージと実際の近代設備とのギャップに驚くことが多いと思います。そういう意味では、ベアレン醸造所は、「イメージ以上に古い醸造設備」で製造しているので、ビール業界の方々に驚かれます。

工場見学はガッチリ有料

当然ですが、有料見学。しっかりとご案内してくれて、最後にビールを4種類試飲(といってもガッチリ飲めます)をさせてくれます。さらに、工場見学終了時間に合わせて焼き立てのプレッツェルを仕入れています。多分、今回研修旅行の中で一番美味しいプレッツェルでした。 工場見学後に思ったこと 正直言って、大手の工場見学と同じような内容でしたが、その割には現場の作業場所まで立ち入らせていただきました。特に地下の貯蔵タンクのコニカル部分の部屋は圧巻。イメージとしては、天井から鉛筆の先っちょが刺さっているような感じです。掃除がきっちりといきと届いていて、さすが世界最高峰の醸造教育機関「お手本」のようなきれいさでした。特に、掃除用具を置く場所などは工夫されており、参考になる点もおおかったです。

世界中のブルワリーから、マニア、ビアファンまで対応

おそらく、1年中工場見学の対応をしていると思うのですが、スタッフがフレンドリーで、とても気持ちいいご案内でした。 工場見学のチケットに、直売所の1ユーロクーポンがついているのは、さすが抜かり無いな、と思いました。

工場見学と魅せるビールづくり

ヴァイヘンシュテファン醸造所は世界で最も近代的、かつ、最古の醸造所。であるがゆえに、バイエエルン州立醸造所として、世界中にドイツビールのブランド(つまりは最新技術と伝統)を伝える(ビール業界全体的にも)重要な役割を担っていると思います。

次回、「ビールの首都「バンベルク」の変化」に続く

2024年3月4日 高橋司

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