男性育休100%宣言をする

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育休と育休明けの復職に制度面での充実を図ってきた当社ですが、次に取り組んだのは男性育休です。日本は欧米に比べて男性の育児休暇の取得率が圧倒的に少ないのは、感覚的にもわかっている人が多いと思いますが、今、これを読んでいる多くの方にも男性の育休なんて別世界の話、と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、目の前の問題として産後うつの問題は身の回りでもよく聞きますし、第2子出産に至る過程では第1子の出産、育児の際のお父さんの協力度合いが大きく影響しているというデータもあり、そうだろうな、と納得させられます。かくいう私は子育て期間は起業の真っただ中でなにもせず、ここで子育てについて言える立場ではないのですが、これからの世代の人たちには私の反省も含めて育児への参加を応援していきたいと思っています。

そのような中、男性育休100%宣言をするわけですが、これは2017年からコンサルタントでお世話になっているワークライフバランス社さんの呼びかけに応じたものでした。こういったことはまずはトップダウンで宣言してしまい、「やる」と決めた後にどうすればできるのか、を考えたほうが話は進みやすいと考えたからです。

このような経緯で男性育休100%宣言をしたのが2019年春、募集に応じて真っ先に応じたので今でもページの上部に当社が掲載されています。しかし、実際に男性育休を取得するタイミングが来るのは翌年2020年の年明けまで待たなくてはなりませんでした。

ベアレン男性育休第1号の矢面に立たされたのは、菜園マイクロブルワリーの店長の今野でした。奥さんの妊娠の知らせを受けたとき、育休とってもらうよ、と伝えたんですが本人は「私はいいですよ」と育休には否定的でした。第2子ということもあり、第1子の時は取得していくなく、今までもあまり育児には参加して来なかった様子。宣言しているからとってもらわないと困る。短期間でもいいから、と説得してそれでは奥さんに聞いてみます。ということに・・・

後日。

嶌田「奥さん、育休についてなんて?」

今野「取らなくていいって言われちゃいました・・・」

嶌田「え?なんで?」

今野「何もできないし、休んで家に居られても子供がもう一人増えるようなものだからって・・・」

なるほど。男性育休を進めるには職場環境を整えるだけではダメなんだなと知らされました。しかし、これであきらめるわけにもいかず、お父さん学校を紹介したり、短期間でもいいからと説得したりを繰り返してようやく、1週間という短い期間でしたが男性育休をとることになったのです。

そうなると次に問題になるのが職場です。店長が1週間も休むんですか?と残されたスタッフは戦々恐々。レジ締めをできる人はもう一人いますがその人が休みの時はどうするんですか?ホールのスタッフが足りなくなると思いますが・・・など不安の声が噴出。

じゃあ、まず仕事を棚卸してみようよ。と声をかけ、店長がいなくなると困る仕事を列記、だれか代わりにできないか、代わりの方法はないかなど検討させました。

結果、厨房スタッフがレジ締めを覚えてくれたり、厨房スタッフの手が空いた時にホールを手伝ってくれたりと良い協力関係が築けて業務の共有にもつながりました。

また、前回もお話した通り、完全に休業してしまうのではなく少しでも会社とかかわりをもたせながら休む方が孤立感を感じずに済みますし、復職もしやすくなります。

今野の場合も、メールのチェックや書面での承認などはやってもらいました。そういったかかわりをもちながら休むほうが、とくに管理職は安心するようですし、復職もスムーズにいったのではないかなと感じます。

こうして何とか取得させた男性育休、1週間という短い期間でしたが突破口を開いてくれたおかげで次の人が取得しやすくなりました。次回は今のベアレンの男性育休についてお話します。

ベアレン醸造所 専務取締役 嶌田洋一

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