まずやってみよう、から始まるチャレンジ

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2016年、盛岡駅ビル「フェザン」内に出店した、ベアレンの3店目の直営店「ビア&ヴルスト ベアレン」の出店について書いています。前回はこちら

時間調整のちょっとした1杯、クラフトビールをもっと気軽に1杯から楽しめる小さなお店を作りたい。そんなお店があったらいいな、の私の価値観を提案する絶好のロケーションが現れた、それがこの駅ビルのお店だった。

広さは約11坪、前のお店はすでに退店していて初めて見たその空間はがらんとしていて、むき出しのコンクリートが寒々しい感じだった。すぐに私は店内のレイアウトを想像し始めていた。ここにカウンターを作ってスタンディングに、テーブル席はハイチェアのイスとテーブルでここに並べて・・・

しかし、不安もあった。駅ビルテナントとして営業時間が固定される。基本は午前10時~午後10時だが、閉店時間は11時までは伸ばしてもよいとのことだった。夜は駅を利用する人には使ってもらえるだろう、飲み会帰りの電車の時間までのちょっとした間をこのお店で埋めてもらえるだろうが、日中はどうなのか。まだまだ盛岡には昼からビールを飲む人が少ないと感じる。

色々と不安があるなかであったが、「まずやってみよう」がベアレンの精神、やってみないとわからない、クラフトビールの可能性を広げるためにもまずはチャレンジ。そうしてベアレンの新たな直営店、「ビア&ヴルスト ベアレン」の立ち上げがスタートした。

ベアレンには近未来の自分たちのありたい姿を表したブランドビジョンというものがある。クレドと呼ぶ会社もあるかもしれない。今年2021年はこのビジョン改訂の年にあたっており、その新ブランドビジョンに新たに加わったのが「まずやってみよう、チャレンジだけが成功の入り口」というもの。

クラフトビール市場はアメリカでは15%近くあるにもかかわらず、日本では1-2%と言われている。まだまだ市場が広まる可能性はあるはず。しかし、いいものを実直に作って待っているだけでは市場は広まらない、と考えている。多くの人の食生活に、市場にクラフトビールがもっともっと必要とされるためには、そう感じてもらえるシーン、飲み方、用途など多岐にわたるチャレンジが必要だと思っている。

父の日にクラフトビールをプレゼントする。今ではかなりの市場規模になっていると感じる。当社だけでも毎年2万件以上のギフトを出荷している。しかし、私たちが起業する前、20年前にはなかった需要だ。私たちが楽天市場で細々と始めた父の日ギフトが、年を追うごとに広まっていってここまできた。当初はそんなに売れるとは思わなかった。けれど、やってみて初めて分かった結果だ。

チャレンジについてよく聞かれることがある。

「不安はなかったですか?」

そもそも大企業を辞めて、クラフトビール会社を起業するということが最大のチャレンジだったのだが、正直、不安はなかった。不安を感じる暇もなく、突き進んできたというのが本当のところかもしれない。

この時の私も不安を感じる間もなく突き進んでいた。結果に絶対の自信はなかったけれど、チャレンジを成功させるという気概だけで突き進んでいたのかもしれない。

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