働き方改革モデル企業に選ばれる

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2017年の年明け、いきなりのトップダウンでの働き方改革宣言。スタッフもさぞ戸惑ったことだろうと思うが、本当にいきなり、全スタッフに宣言したわけではない。

ワークライフバランス社さんのセミナーを受け、その資料をもってまず管理職を説得した。社内での進め方もいろいろ教授してくれて、一緒にセミナーを受けた仲間でも人事部の担当者が会社から言われてきている人は社内の理解が得られないと大変そうだった。その点、当社は経営者自ら、「やる!」と決めていたので話は早い。

ワークライフバランス社さんから資料をいただき、まずは管理職を集めて働き方改革の必要性を説いた、そして次は主任クラス。そうやって外堀を埋めてからの社内での宣言だった。入社間もないスタッフはびっくりしただろうが、導入部分はスムーズにいったと思う。

そんな折、願ってもない話がやってきた。岩手県の事業で働き方改革モデル企業の募集があったのだ。早速、申し込みをした。そして、運が良いことに選に通り、岩手県で3社しかない働き方改革モデル企業の1社として選ばれることになった。そして、ワークライフバランス社さんのコンサルタントを受けることになる。2017年の春のことだった。

それまで私自身も様々なセミナーを受け、他社事例などを多く見聞きし、こんなこと当社でもできたらいいなという夢を膨らませていた。頑張るタイム、残業ルーム、立っての会議などなど・・・完全に経営者が一番前のめりだったと思う。

そんな折、ワークライフバランス社さんのコンサルタントがやってきた。田村さんと村上さん。この二人とはこの後も長いお付き合いとなり今に至っているが、正直、初対面の印象はお若いこともあってコンサルタントというには少し頼りない感じがした。

そんな印象を持っていた初日、物腰柔らかなこの若いコンサルタントから私は衝撃的な一言を受ける。

「経営者の方には参加いただきません。」

完全に前のめりだった私は耳を疑った。

「働き方改革は実際に働いている現場の方々に変えてもらわないといけないので、現場スタッフで進めていきたいんです。経営者の方には逐一、状況を共有しますので優しく見守って、そして承認してあげてほしいんです。」

「あ、はー・・・まあ、そうですよね。わかりました。。。」

こうしてトップダウンで始まった働き方改革。トップは口出しせずに、本格的にスタートしたのだった。

株式会社ベアレン醸造所 専務取締役 嶌田洋一

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