2024年1月28日から2月2日まで、南ドイツ現地3泊4日の日程にてスタッフ4名で海外研修へ行ってきました。
行き先は、ミュンヘン、バンベルク
研修旅行の目的は、本場ドイツのビール文化を堪能する、ということ行ってきました。
個人的には、10年前にも同様のコースを巡っていますので、「10年で変わったこと、変わらないこと」を業界的な視点で調査したいな、という気持ちがありました。
初日はミュンヘン
1月下旬のミュンヘンにしては暖かく、気候変動の影響を感じました。(昔はもう少し寒かったと思います)シンガポール経由で早朝6時にミュンヘン空港に到着。市内へと移動します。異動は電車ですが、ドイツの電車異動は改札が無いので、ちょっと違和感があります。(自動打刻機はありますが・・・)
午前中のお楽しみはシュナイダー醸造所の直営レストランWeisses Bräuhausへ。
シュナイダー醸造所は1872年に創業者のGoerg Schneiderがホフブロイハウスからヴァイスビアの醸造権を買取り、ヴァイツェンを醸造したのが始まりです。この直営レストランの名物料理と言えば「ヴァイスヴルスト(白ソーセージ)」です。仔牛の肉を使用しており、新鮮さ状態で提供するため、開店時間の朝9時から12時までの間しか注文することができません。ここで、シュナイダーの「ヴァイツェン」と「ヴァイスヴルスト」ペアリング!
業界的には、お決まりの組み合わせですが、本場で食すと新たな発見もあります。
このヴァイスヴルストにはズースマスタード(甘いマスタード)をつけるのがお決まりです。このシュナイダーのマスタードが市販のものよりも甘くはちみつのような風味が感じられ、ヴァイツェンのバナナのような果実香と非常にマッチします。周りを見渡すと、常連さんでテーブルが埋まっており、地元の人気の高さ、そして観光地としても確固たる地位を築いているなぁ、と感じました。
シュナイダー醸造所が造るヘレスを現地で堪能
この数年のトピックだと思いますが、シュナイダー醸造所の7代目がヘレスを2021年にリリースして非常に話題になりました。(ヴァイツェンだけじゃない!)
噂では、7代目がマイスター学校で同級生から「お前ん家はヴァイツェンばっか作ってるからヴァイツェンしか飲まないんだろ」というような事を言われ、どうしてもラガーが作りたくなったとか。。。ともあれ、実はシュナイダー醸造所は1980年代までヘレスを製造しており、今回のヘレスは、そのレシピをもとに復活させた「渾身のヘレス」。ということで、このシュナイダーヘレスは海外にも輸出されています。
その味わいを現地で、樽生で味わってきました!やはり日本にボトルで届いているものより、圧倒的に状態がフレッシュで、ほんのり麦の甘さが余韻にのこるヘレス共通の軽やかで独特の飲み口。とても印象的な味わいでした。
世代が変わると造るビールも変わるということでしょう。
ちなみに、シュナイダー醸造所では、発酵タンクが開放タンクですので「開放タンクで造るラガービール」、という近年では珍しい組み合わせでヘレスを製造しています。(ベアレンも開放タンクで製造しています)
次回、「地元ミュンヘン最強のブランド『アウグスティナー醸造所』」に続く。
2024年2月29日 高橋司
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