働き方改革に取り組むきっかけ

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今回より新たな話題「働き方改革」について話をしたい。

今ではベアレン醸造所をイメージする一つとして「働き方改革に取り組んでいる企業」というのはあると思うが、それはある一つの出来事を発端として始まったものでまだ4年半しか経っていない。ここで2019年には岩手働き方改革大賞を受賞するに至る様々な取り組みを紹介したいが、まだまだ駆け出しの気持ちだ。働き方改革はまだまだ駆け出し、これは日本全国にも言えることではないだろうか。まだ駆け出していない会社も遅いことはない。これからのシリーズを読んで、何かヒントになるようなことがあればうれしい。

さて、その発端とは2016年の初冬のこと。ある社員から妊娠した。と告げられたことから始まった。その社員は結婚もしていたし、妊娠自体、全く問題はなかったが、二十歳そこそことまだ若く、優秀な人材で将来のキャリアについて期待も大きかったため、ついこう考えてしまったことを思い出す。

「ああ、もったいない。」

本当にお恥ずかしい話だが、たった4年半前の私は、妊娠は女性のキャリアにマイナスの影響があると思っていたのだ。そのことを思うと本当に遠い昔のことのように思う。それだけ当時と今の差が大きいということだろう。

そんな中、あるセミナーの案内があった。私は特に興味がなかったが、知り合いから勧められたこともあって参加した。それが岩手県主催の働き方改革セミナーでそこで講演したワークライフバランス社の大塚さんの話に目から鱗が落ちる想いをした。

私自身はバブルの終盤に社会に出て、「24時間働けますか」の掛け声の中で仕事を覚え、ある時、徹夜で仕事をしたことがないと言ったらそれは甘いよと先輩からたしなめられた。仕事に楽しみを求めるものではない、と先輩から言われた。そんな言葉にずっと違和感を持って働いてきたが、実際には起業して休みなく徹夜同然の仕事の日々を送り、事故が起きて目が覚めた。「良い会社にしなくてはいけない」という漠然とした使命感を胸に会社経営にまい進してきた。

ブランディングに取り組み、社内共有を進めて親睦会を作り、家族会で家族との親睦も深めた。そこに「働き方改革」の話だ。

日本は人口ボーナス期からオーナス期に転換し、今後は少子高齢化の社会が必ず来る。その中で今まで通りのたくさん働いてたくさん成果を上げる人だけが評価される仕組みでは今後の継続は見込めない。様々な立場や事情の人が、柔軟な仕組みの中で働くことができ、働く時間ではなく成果で評価される会社にして行かなくてはいけない・・・

まさにその通りだ!

と共感した。若くして妊娠したこの社員が気持ちよく子育てと仕事を両立していける会社、そして限られた時間の中で最大の成果が上げられる会社、そんな会社にしなくてはいけないと実感した。

その後、年末年始と悶々と様々なことを考え、木村にも相談し、一気に進めるにはトップダウンしかないと思い、年初の会議で私はこうぶち上げた。

「これからは生産性で評価します!」

「生産性とは仕事の成果や質を時間で割ったものです。もうたくさん働いてたくさん成果を出せる人だけが評価される時代は終わったのです。これからは様々な事情や立場の人が、それに合わせて柔軟な働き方をし、一人一人が生産性を上げてその成果で評価していける会社を目指します。」

あーまた嶌田が何かに感化されてきたな。。。何が始まるんだろう、とスタッフはきょとんとしたに違いない。しかし、ベアレンの働き方改革の取り組みはその時から始まったのだ。

ベアレン醸造所 専務取締役 嶌田洋一

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