ベアレン マイボック

春の時期に発売するビールとして、ベアレンでは毎年発売している限定ビール。このビール、直訳すると「5月のボック」という意味になっている。

そもそもボックとは?

ボックとは、ドイツで生まれた高アルコールのビールスタイル。もともとは、ドイツ中央に位置するアインベックという都市で17世紀に作られていた高品質のビール。当時、南部のバイエルンが輸入した際アインベック→ボックと名称が変化していった、と言われている。

ベアレンとしてのボックは、やはり「マイボック」

ボックは、一般的にしっかりとした仕込み(多くは高アルコールに仕上がる)のビールで、ヴァイツェンボック、アイスボック、ドッペルボックなど様々なボックがあるが、中でも特別なのはマイボックだろう。これは、ドイツ語ではMaibock(5月のボック)と表現されている季節ビール。冬の寒い時期に仕込み、長期熟成させ5月に飲む、というビール。長い冬を超え春の息吹を感じる季節に飲まれることから、ラベルに緑をカラーリングする事が多い。冬が長い岩手県でビール造りをしているベアレン醸造所としても、この気持ちは共感できる。

マイボックに感じる「ベアレンらしさ」

ラガービールの長期熟成、というと期間がどのくらいだと思うだろうか?通常のラガービールが1ヶ月程度だとすると、ベアレンのマイボックは約2倍の2ヶ月。濃厚なビール程、熟成期間によって変化が伴い、振れ幅も大きい。それゆえに、熟成の先を見据えて仕込む「造り手の感性」が試される。ビールの温度が高くなってきても、ゆっくりと味わえて、飲み続けられる高アルコールのラガービールはなかなか無い。

初心者から、玄人まで。

ベアレンのマイボックには、そういった玄人好みの隠れた配慮もされている。ビールのバリエーションを楽しみ始めた初心者でも、濃厚なラガービールの存在を(受け止められる守備範囲内で)味わうことができ、上級者は温度変化でも愉しめる。いわば、「1本で2度美味しい」ビール。

とはいえ、1本で終わらないのが、ビール好きの共通の愉しみであることは言うまでもない。

2021年4月30日 高橋司

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